【ホスト道Vol.7】デブキャラをお金に換えた奇跡のホスト「原田たいぞう」がその生き方を語る!

COLUMN〜ふゆつきコラム〜
ホストの頂点を目指す道は、決してひとつではない。だが、自分だけの道を切り開き、極めなければ「上」には辿り着かない。
この連載では、トップクラスのホストたちに、No.1を目指す上での心得、思考、大切なものを聞いていく。ひとりひとりが持つ、ホストとしてのプライドとその歩みとは。

 

【Vol.07】原田たいぞう
 

プロフィール 冬月グループ「DeZon」に所属するキャスト。“歌舞伎町で有名な整形デブ”を自称し、ホストの既成概念を覆すお笑いキャラを確立。現在はYoutubeで「ジューシーTV」を積極的に更新中。ホストとしても2000万オーバーの売上を記録する実力者。

カッコいいことこそが正義とされてきたホスト界に、暑苦しいまでの新風を巻き起こした男といえば、デブキャラを確立したことで知られる原田たいぞうです。デブキャラと女性のハートを掴むことってイコールになるの? との疑問に、1000万超えの売上で答えて見せた彼。9月も売上が2000万円オーバー、新たなホストの生き方を開拓したたいぞうさん(のお腹に)に体当たりしてきました!

いつものキメポーズ!

女と酒、それが好きだったからホストに


インタビュアー

元々は熊本出身で、そこから上京されてホストをされているそうですね。


あ、すでにリサーチ済なんですね(笑)。僕は熊本の工業高校出身で、卒業してからは愛知県の工場に就職したんです。まぁみんな行くから僕も行くかって軽いノリで。


インタビュアー

自然な流れというか。


そんな感じで。ただまぁ、男なんでモテたいとか面白くいたいとか、ヤンチャな時期だったんです。それこそ寝る間も惜しんで飲みに行ったりとか、名古屋に出かけたりとかしてて。


インタビュアー

高校卒業したあとなんて、そりゃ遊びたい盛りですもんね。


やっぱり女の子が好きやったんですね(笑)。女と酒があれば良いみたいな。でもそんな生活なんでお金もすぐなくなるじゃないですか。そこでバイト探しているときに、「女」と「金」と「酒」と言えば、ホストだろと。


インタビュアー

すべての欲が集まりつつも、お金になる仕事として。なぜそんなにモテたかったんですか?


高校のときは野球ばっかりしてたんですよ。あと、モテるやつって二重なんですけど、僕は一重なんですね。そういうのもあって、メイクとか顔面にピアスとか、整形系にもちょっと手を出した頃で。


インタビュアー

野球ばっかりやっていたときの反動が。


もっと根本的な問題もあったかもしれないですけど、モテなかったのはそのせいにしています(笑)。だって、休みの日とか走るか野球するかどっちかですもん。


インタビュアー

それが野球を引退して、愛知へ行ったときに解き放たれたと。


そうですね。ちょっと悪いことやってみたくなったというか、これまでやってなかったことに憧れている時期でしたね。そのひとつがホスト。


インタビュアー

実際に経験していかがでした?


その頃は愛知のお店に週イチくらいで入ったんですけど、何十万とかいうお金が一気に動くのを見てすげえなと。


インタビュアー

そういう大金が動くところに惹かれたんですね。


そこから大阪に行って。熊本の人間からしたら、大阪、愛知、東京って都会なんですよ。だけど、いきなり東京で勝負するのはちょっと怖い(笑)。ホスト業界で行ったら本場だし。


インタビュアー

なるほど。ホスト道を極めるにあたっても、ステップ踏んでいこうと。


あと、大阪は面白さで勝負できるところもあって。僕もどっちかで言えばおもしろ系で自信があったので、とりあえずは大阪だなと。当時はまだ顔もあんまりイジってなかったですし。でも、大阪の店舗が軍隊系というか、昔ながらのところで。それで一年で辞めて、そっからまた歌舞伎町に来たって感じです。


インタビュアー

ついに聖地へと進出したわけですね!


で、東京に行くからには、冬月に行こうと思ってたんですよね。ホストの売上って、総売りと小計があるんですけど、大阪は小計なんで、実際に手元に入ってくるのはさらにその半分くらい。


インタビュアー

実際に手元に残るのがほとんどない。


はい。収入としては雀の涙くらいです。東京でホストをやるんだったら絶対総売りの店がいいなと思って。それを謳っている店も少なかったから、冬月かなと。

ソファの沈み具合からもたいぞうさんの個性が伝わってきます。

整形を逆手にとって、笑いを取る――そしてデブキャラ誕生


インタビュアー

入った当時はまだ今のようなキャラクターではなかったと思うんですけど、歌舞伎町に来た当時はまだ整形とかもされてなかったんですか?


あ、もうそのときは整形していましたね。最初は愛知でホストをやっていた時代に1回。埋没っていう切らない切開をやっていて。


インタビュアー

そもそも整形がしたいという気持ちはずっとあったんですか?


コンプレックスはありましたね。高校時代めちゃくちゃニキビ面でそれをいじられていて。それが原因かどうかわからないですけど、あんまり自信はなかったですね。中身、面白さで勝負しようとは思っていました。


インタビュアー

ホストをするなら整形も、という感じだったんですか?


そうですね。まあ、埋没とか化粧とか、ちょっと手を加えただけで自分に自信はついたんで。それで、どうせやるんだったらちゃんとやりたいなって。あと、その頃は今ほど整形もまだメジャーじゃなかったから、けっこう整形を隠す人もいたんですよ。それを僕は逆手にとって。


インタビュアー

どういう風にですか?


例えば初回のときなんかに、「僕、整形だよ~☆」みたいにぶっこむことでそれなりに引っ張れるんですよ(笑)。


インタビュアー

つかみはOKと(笑)。


そう、先に言って。それは大阪で培ったところもありますよね。大阪のお店のときは整形した後も休まず出勤しましたから。縫合した糸とか見えてる状態で(笑)。


インタビュアー

(笑)。そういったお笑いネタも含めて、個性を出していこうという中でデブキャラにたどり着いたと思うんですけど、何かきっかけはあったんですか?


きっかけ……正直いうと、ただ太っただけです(笑)。でもそれをネタにしたりするのは他にいなかったですから。歌舞伎町で勝負するならそれもアリかなって。「元カレがデブで、そういう人がタイプ」って言ってくれる人もいるし、デブで売れてるって面白いじゃないですか。


インタビュアー

確かに後にも先にもいない感じがしますね。


あと、デブ=おもしろいじゃなくて、優しいってイメージがある(笑)。客観的に見ても、デブのくせに売れてるのって絶対面白い。そのブランドが確立できれば、トップを穫れるかもと。そんなことを、ちょっとずつ増量しているとき考えていました(笑)。


インタビュアー

(笑)。会社というか、冬月的にもそれはOKだったんですか?


いや、会長には「痩せろ!」って(笑)。


インタビュアー

最初は(笑)。


でも結果が出たんで、何も言われなくなりました。冬月グループも新しいことにチャレンジする社風があるから、ある程度結果出たからにはそれはやらせてみようってなったんじゃないですかね。おかげさまで、デブといえば歌舞伎町のたいぞう、みたいになったんで。


インタビュアー

誰かのマネではなく、自分の個性を確立できたわけですね。


それはけっこう計画的にやったほうがいいかもしれないですね。だからSNSは重要ですよ。


インタビュアー

一方で、ホストは見た目も大事ですが、接客も大事ですよね。たいぞうさんはどういった部分を大事にしていますか?


女の子の気持ちを考えるっていうことですかね。女の子のせいには絶対しない。その上で、ホストである自分が、その女性をプロデュースするつもりで接していますね。その女の子が僕と付き合うことで、人生が良い方向になるように、良い考え方をしてもらえるように引っ張っていくことを考えています。


インタビュアー

なるほど。ホスト側が引っ張っていく形が良いと。


そうっすね。そこにも計画性が合ったほうが良いと思うんですよ。本当に上に行きたいってなると、見せ方にはこだわりがあったほう良いですから。


インタビュアー

そう考えるとSNSは必須というか。


そうですね。ぶっちゃけ、SNSで知ってお店に来るっていうお客さんが一番多くて。この世界で有名だと検索にも引っかかりやすいし、全然興味ない人でも誰かのリツイートとか「いいね」とか回ってくるじゃないですか。それだけでも最初の段階から一歩も二歩もリードだし。


インタビュアー

“あ、この人知ってる”ってなると大きいですよね。


僕の場合だと、外販(※店舗の外で呼び込み営業をする人たち)の人たちが勝手に勧めてくれますね、ありがたいことに。話したこともないけれど、その知名度で宣伝してくれるんです。


インタビュアー

デブキャラが浸透してから、ファッションも変えていったんですか?


それもありますね。店でも「いつも着てるよね」って会話が生まれるし、覚えてくれるじゃないですか。今はもう自分でキャラクターも作ってるんですけど、めちゃくちゃ派手じゃないですか(笑)。歌舞伎町でこんな格好で歩いているから「たいぞうだ!」って声をかけられることも多いし。それはでかいですよ。

サイドから見ると身体の厚みが感じられますね。とっても抱き心地が良さそうです。

『ザ・ノンフィクション』出演の反響


インタビュアー

たいぞうさんと言えば、2017年に『ザ・ノンフィクション』に出られたじゃないですか。その反響ってどうだったんですか?


反響はすごかったですね。日本語が喋れない韓国人のお客さんも来たり。今でも『ザ・ノンフィクション』を見て来ましたっていうのが時々ありますね。ホストのイメージが変わるひとつのきっかけにはなったかもしれないですね。


インタビュアー

親バレもしちゃいましたが、その後の仲はどうなんですか?


親とは仲良くなりました。時々LINEもするし、「ちゃんと頑張れよ」っていう応援されたり、家族とのやり取りは増えましたね。


インタビュアー

野球部のメンバーとかは連絡取ったりするんですか?


ああ……いや、もうマジで取んないですね(笑)。自分がホストで女の子に連絡するのを優先していたのもあって、疎遠になってますね。


インタビュアー

でもあの『ザ・ノンフィクション』の時ってなかなか強く女性に出られないみたいなところから入ってて、でも最後ではチラッと札束が映って、「あれ、めちゃくちゃ稼いでるよね」っていうオチが衝撃的でした。


でも、まあ、そうですよね(笑)。当時から僕、お店ではずっと3番ぐらいだったんですよ。だから売れてはいたんです。


インタビュアー

なるほど。まぁドキュメントですから、苦悩がメインにあった方が良いんでしょうね。


そうですよね(笑)。ただまぁ、女性に強く言えないところが強調されていましたけど、そういう会話は普通にしますからね。「別にシャンパン入れんなよ」とか「今日は大丈夫だから」とか。編集を経るとああなるだけで(笑)。


インタビュアー

よりわかりやすくっていうか、トップの人との区別っていうか。今はそんなたいぞうさんも2000万円プレイヤーなわけですけど、何か当時と気持ちが切り替わったところとかあるんですか?


気持ちが変わったつもりはないんですけど、店の3番目で幹部という立場なんで、店舗の売上とかも気にしないといけないんですよ。


インタビュアー

なるほど、立場的にそう言わなきゃいけなくなってる立場に(笑)。


でもけっこう知名度も上がったことで、「シャンパン入れろよ」ぐらいは簡単に女の子に言えるようになったっすね。


インタビュアー

お客さんがそれを良しとしてくれる状況になってると。


そうなんですよ。僕がこういうキャラだから、冗談めいた感じで言っても真剣に言っても全然OKっていう。それは積み上げてきたものがあるかなと思いますね。

ザ・ノンフィクションっぽい角度からも一枚撮影しました。

活用は当たり前! ホストとしての輝き方


インタビュアー

さきほどお店の中でも3番目の立場になられたとおっしゃられていましたけど、新人や後輩へのアドバイスとかはけっこうしますか?


しますね。自分が稼ぐだけじゃなくて育てるのも仕事になっています。難しいですけど、冬月はセミナーを開いたり、けっこう教育には力を入れているので、そこは僕も賛成するところではありますね。


インタビュアー

自分たちがホストをはじめた頃と今の若い子たちとは違ったりしますか?


自分とは違いますね。(何にも)やんないっすね(笑)。


インタビュアー

それは率先して何かをやろうとしないということですか?


そもそもホストって、稼ぎたいからやるわけじゃないですか。でもそのための努力をしない人も多くて、何なの?って(笑)。本当に売れたいと思っているのかなぁ……。


インタビュアー

原田さんが心配になるくらいに(笑)。


いやそうなんですよ。ホストだって、よっぽどの人じゃない限り、すぐに結果が出るものじゃないんですよ。だから、成長する楽しさとか、そういうものに辿り着かないままになっている子とか。僕の店舗では、SNSには力入れているんですけど、そういうところだけでも頑張れば良いのにって思いますね。


インタビュアー

たいぞうさん自身が今やりたいことってありますか?


今の目標ですか? 難しいですね。ホスト以上の何かってまだ見つからなくて。あ、でもYoutuberはちょっとおもしろそうだし、簡単にはじめられるからやっていますね。自分の広告にもなるし、動画の再生回数が増えたら収入にもなりますからね。


インタビュアー

ホストにとってもけっこう良い宣伝ツールですよね。


個人的にも動画とか、何か作りあげることが好きなんで。ホストをただやってるだけじゃなくて、そういう別の活動も並行してやっていきたいですね。


インタビュアー

動画は全部自分で編集されたりしてるんですか?


今やってる「ジューシーTV」は、自分で全部編集してます。


インタビュアー

すごいですね。動画の内容は現在のところ「大食い」がメインですけど、何かチャレンジしたいことはありますか?


最初はホスト関連を混ぜていこうと思ったんですけど伸びなかったんで、ありきたりな、Yotuberだったらこれだろ、みたいなものにチャレンジしてます。その中でも大食いは僕のキャラにも合ってるので。今はめちゃめちゃ埋もれてますけど、継続したら、別に1万人とか何万人とかいけると思うんで。今でもまだチャンネル登録数が100人超えたくらいですけど、後輩に指名がきたりとか、実際に良い効果はあるので。


インタビュアー

長い目で見ていこうと。


そう考えてますけどね。


インタビュアー

何がどう当たるかわからないですからね。


そうなんですよ。昔だったらそ炎上系もアリだったと思うけれど今は全然流行らないし。僕も昔はツイッターがすごかったんですけど、今は動かない。そのあたりは時代と共に変わりますね。それこそ今、ホストブームじゃないですけど、売り上げがめちゃくちゃガーンと上がってるんですよ。


インタビュアー

すごいらしいですね。


SNSのおかげもあって、身近にはなりましたよね、ホストが。もちろん、良い意味でも悪い意味でも。だから、逆にもっと、高級なイメージっていうのが、じつは冬月には欠けているかもしれなくて。


インタビュアー

なるほど。


僕が言うのもなんですけど(笑)。冬月が率先してSNSを活用したので、ポップなイメージが付いちゃったんですよね。それはそれで良いことだと思うんですけど、また違った、クールでスタイリッシュ、ラグジュアリーなイメージを……と、僕が言うのもなんですけど(笑)。


インタビュアー

あはははは。原田さんは原田さんのキャラがありますからね。


確かにそうですね。それで女の子についてきてもらったんで。


インタビュアー

個性は大きな武器ですから。


何か光るものがあるかどうかですね。どれだけ自分をうまいこと見せて、指名したいと思わせる価値に繋がるか。どんな形でも良いからそれを見つけるとホストでもこの先の人生でも輝けますよ。

にこやかな笑顔でお話いただきました! みんなファンになるのがわかります。

インタビューを終えて

ホストには珍しいおもしろキャラを確立した原田さんですが、それは偶然そうなっただけではなく、自分と向き合うことで生まれたのがよくわかるインタビューでした。何事も計画的に考える。それがホストという職業にとっても重要だなと感じました!

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